高度生殖補助医療(体外受精)
当院では、成功報酬制を導入しています。
基本料金+実際の採卵個数、受精個数によって金額が変わってきます。
体外受精の流れ
診察・検査
排卵誘発
「生理開始」から「採卵・体外受精」までの期間です。医師との診察のあと、採血や問診から卵巣の状態を調べます。良質な卵子をできるだけ多く得る事を目的とし、排卵誘発剤(飲み薬や注射)を使用していきます。
様々な方法がありますが、卵巣機能を評価したうえで都度最適な方法を選択します。
採卵・体外受精
超音波モニター下で細い針を使って卵子を採取します。
並行して精液を調整して元気な精子を回収します。
採卵と精子調整が終わったらお皿の中で媒精(精子と卵子を出会わせる)を行います。
胚培養・胚凍結
媒精し、受精が確認された卵は培養器の中で引き続き管理されます。妊娠力の高い卵(胚盤胞)の状態まで成長した卵は液体窒素
下で凍結保存されます。当院では全例タイムラプスを採用致します。
また胚凍結された方には卵の成長動画を USB でお渡しします
※リスクについて
凍結・融解の操作過程で一部の胚は変性することが予測され、胚凍結融解後の生存率は約99%と考えられます。凍結融解後の胚にも、凍結せずに胚移植した体外受精や顕微授精で生じた胚と同じリスクは存在しますが、さらに凍結・融解それ自体がこの方法で出生した児に特に影響を及ぼしたという報告はありません。
しかし、凍結融解で出生した児の長期予後については、いまだに確定したものがありません。このことより、今後も慎重に適応を定め、この方法で出生した児の長期フォローアップが必要です。
培養終了
採卵日から6~7日目をもって培養終了となります。
培養終了時に採卵から凍結までの結果による治療料金が決定されます。
また、翌年から卵の保存延長を行う場合は管理料が別途発生します。
融解胚移植
凍結保存した卵を融解し子宮へ戻します。
融解した卵は着床し易いようにアシステッドハッチングを行い、移植直前まで培養器内で回復培養を行います。
その後、柔らかいシリコンカテーテルを使って超音波モニター下で卵を子宮へ置いていきます。